私は茶茶の間を始める前に勤めていた会社で、3年間トマト栽培に従事していました。
都会育ちで農業ド素人の私は泥に雑草に害虫にまみれながら必死にトマト作りに励みました。
お世話になっていた農家さんに基本的な事から教わり、畑の空きスペースやらプランターで自家用野菜も作り新鮮で美味しい野菜を毎日頂く充実感がある日々を過ごしていました。
トマト農場以外にも日本各地の農家さんを訪れ、生産者のみなさんからいろいろと地方ごとの特産品や取れ立ての新鮮な野菜を頂きました。
トマト農場時代で最も忘れられない出来事があります。
会社から、取引先がつくっていたマグロの頭と米ぬかを発酵させて熟成させた肥料を使うようにと指示がありました。但しとんでもない難点が!この世の終わりかと思うくらい「クサい」。社命であるのであきらめ半分、【海産系の肥料はトマトの肥料にはいい】と聞いていたこともあり、鼻がもげそうな中、イヤイヤ半分おもしろ半分で追肥に与えてみました。
すると3日くらいすると、トマトの樹・実ともに光るように色つやが急によくなり始め、1週間後に収穫したものを食べてみたら【ぶどうのような果物系の爽やかな香りがする】のです。これには驚きました。それ迄は普通のトマトよりは美味しいのですが、あまり特徴がなく販売にも苦労していました。ところが突如としてビックリするくらい美味しいトマトが成り始めたのです。
私のトマトの先生がガブリと試食、「昔の懐かしいトマトの味がするがね〜(尾張名古屋弁)」とお褒めの言葉。
割れて出荷できないトマトを自宅に持って帰ってトマトソースで作ったパスタの味は忘れられません!
実体験を基に本物野菜の味を知ってしまった私は、もはや普通の野菜では満足できなくなってしまいました。
普段目にする野菜は流通業者の利便性を追求するあまり、形と色だけは野菜の格好をしていても、食べてみると味も香りがない、そういう野菜ばかりが並んでいます。
子供が野菜嫌いになるのも【野菜の味を知らない大人】が【見た目だけで美味しくない野菜】を身体にいいからと言って無理矢理食べさせようとするから子供は嫌いになるのだと思います。
野菜本来の美味しさを知れば子供も野菜嫌いが直るはずです。
私たちは、有機野菜のプロフェッショナルたちが作る野菜の本来の美味しさを一人でも多くの方に知っていただきたいと考えています。
地域の伝統に根付いた伝統野菜、美味しくても流通業者の都合で消えかかっている品種、生産者の創意工夫で素晴らしい味に仕上がった果物、もちろん普段使いの野菜のなどを取り揃えています。
旨味・甘み・酸味・渋み・コク・食感・香りが渾然一体となった本物の味をぜひ一度味わってみてください。
この道30年、青果卸業大ベテランの福井靖治。
まだ当時はほとんど需要がない有機野菜を専門に取り扱い始め、北は北海道から南は沖縄宮古島石垣島まで、日本各地で安全で美味しい生産物を作る事に情熱をかける数多くの生産者との交流を深め取引を続けています。
この仕事に就いたきっかけは、九州から上京した時に食べた野菜のまずさに驚いた事から。
「なぜ東京には子供のころから食べていた様な美味しい野菜がないのか?」
そんな疑問がこの仕事の出発点でした。
その後、全国の生産者をたずね独自の仕入れルートを築く傍ら、豊富な農業の知識を生かし農業指導なども手がけています。
仕入れる前には必ず生産者に会い、畑を自分の目で確かめます。
それがこの仕事に就いたときからずっと守ってきたことです。
「生産者の情熱と知性をみる」
「畑をみる」
「土をみる」
「自分が納得したものしか売りたくない」
この道30年の厳しい眼が選びぬいた生産物をお客さまにお届けすることをお約束いたします。
漏れ落ちる水の音、沸き立つ湯気、一瞬の沈黙の後に輝き落ちる黄金の雫。
茶茶の間のお茶には物語があります。
「表参道 茶茶の間」の茶葉は、
日本茶ソムリエ和多田喜の数々のこだわりでできています。
茶茶の間の茶葉は基本「単一農園、単一茶葉」
日本茶ソムリエ和多田がみずから現地に出向き、
生産者の情熱がこもった一品を選りすぐっています。
そして出会った茶葉には愛情込めてその茶葉にぴったりの名前をつけ、店頭へ。
そう茶茶の間の茶葉はほとんどが完全オリジナルなのです。
他では出会えないここだけの一品
日本茶との素敵な出会いをぜひ体験してください。
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