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月夜見 Tsukiyomi 50g Pick up

CHACHANOMA TSUKIYOMI

月夜見 Tsukiyomi 50g

価格:

3,500円 (税込)

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茶茶の間の煎茶
『月夜見』
CHACHANOMA Tsukiyomi

● 品種:大棟 ● 採取:手摘み ● 産地:静岡市葵区 ● 茶種:煎茶
● Tea cultivars:Oomune ● Picking:Hand picking ● Tea grown region:Shizuoka ● Type:Sencha


◇商品紹介◇

香りに沈み込んでいくような深い余韻

今年の「月夜見」には伸びやかでどっしりとした落ち着きのある味わいと、包み込まれるような優しい香りがあります。 
柔らかく穏やかな甘み、上品な香り、繊細な渋み、すべてが上質にまとまった見事なお茶です。香りに沈み込んでいくような深い余韻には、ふっと力を抜いてリラックスさせてくれるような優しい印象があります。夜半に海辺でゆっくりと凪の海に浮かぶ月を眺めるような、優しく穏やかな気分にしてくれるお茶です。今年最もおすすめの煎茶のひとつです。

幻の品種「大棟」

「月夜見」は『大棟(おおむね)』とよばれる品種のお茶です。
この品種は生産されている量がとても少なく、なかなか見る機会がないお茶です。茶畑で見る『大棟』は『やぶきた』と畑での姿がとても似ていますが、香味は大きく異なり『やぶきた』が爽やかで賑やかな香りに旨味や鮮烈な渋みまで色々な個性があるのに対して、『大棟』は落ち着いたどっしりとした味わい、お茶のグラッシーな香りにひとつらなりになる穏やかでしっとりとした香りがあります。 畑では葉の色がすこし青みがかかっていることと、茶葉がスッっと長めで大きいことで区別が出来ます。品種の特徴と呼べる突出したものがあまりない、とても穏やかにまとまった味わいが特徴と言うことができます。 シングルオリジンのお茶は香りや味わいに際立つものが多いために、当店のお茶の中では少し地味で、ファンの方はいるのですが一番にはなりにくい、どちらかというと玄人向けのお茶でした。ですが、今年はとても出来が良く、皆様にその味わいを楽しんでいただきたいと思い紹介しています。

美しい茶葉、水色、そして漂う緊張感

静岡の中央部を流れる安倍川沿いに山を登っていった山間部、川沿いの細い道を一時間ほどさかのぼった先にある西河内川沿いの土地で育ちました。茶畑の端で山との際にある南向きの窪地状にすぼまった山の影がかかる斜面にある畑で育成されています。今年は霜の被害もなく、とても状態のよい茶葉が育ちました。製茶も見事で、引き締まったテリのある茶葉からは緊張感すら漂います。 茶葉を初めて拝見したときに最初に感動したのはお湯を指した時のお茶の色、水色(すいしょく)です。濁りが全くなく、冴えのあるキラキラとした明るい黄金色の茶液は素晴らしいの一言です。また、茶葉もとても綺麗に広がり、これほど綺麗なお茶はなかなか見ることが出来ません。

今年の「月夜見」が届いて、初めて茶葉にお湯を注いで、上澄みを含んだときに、その味わいと香りに鳥肌が立ちました。優しい甘みが香りと共に口の中一杯に広がり、香りの奥行きの中からスッっと渋みがでて、爽やかな余韻につながります。口内でお茶が流れるのが心地よいと感じるようなお茶です。

色々な香りが重なり合う『在来』とは少し異なる、統一感のある澄んだ青草のような印象です。 お湯に触れた茶葉からは、優しいお茶の香りと、少しベリーやチョコレートを思わせるような香りも立ち上ります。お茶の奥から響く、穀類を軽く焼いたときの穏やかなこうばしい香りが、トーストを食べたときに感じられるような優しい甘みをもたらします。

キリリとしたクリアな渋みは爽やかに口内を撫で、苦みやエグミにはならずにスッと余韻の中に溶けていきます。
余韻の香りがいつまでも続くためにふわりと体の力が抜けてリラックスしてしまうため、文章を考えるのがとても大変なお茶でした。 とても厳しい一年でしたが、こんなお茶に出会うためにお店を続けているのだなと思わせてくれたお茶です。お茶の味わいは一期一会で、そしてこのようなお茶を皆様にご紹介できることをとてもうれしく思っております。



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